후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうしょうそく
獄中消息
大杉 栄
大杉 栄의 獄中消息(ごくちゅうしょうそく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 57,149자 · 114화면
それでも、今朝は晴れたろうと起きて見ると、盛んに降っているのでがっかりした。きょうは手紙を書く筈なのに、こんなことでは手がかじかんでとても書けまいと悲観していた。しかしありがたいことには急に晴れた。そして今、豚の御馳走で昼飯をすまして、頭から背中まで一ぱいに陽を浴びながら、いい気持になってこの手紙を書く。
実際この陽が当るか当らんかで人生観がまったく一変するんだからね。それだのにこの二月は、本当に晴れた日と言ってはせいぜい二日か三日しかなかった。それに毎年こんなに降っただろうか、と思われるほど雪が降った。コタツにでもあたってちらちら雪の降るのを見ていたら、六花ヒンプンのちょっといい景色かも知れないが、牢屋ではとてもそんな眺めどころの話じゃない。ちょっと眼にはいっただけでも、背中の骨の髄からぞくぞくして来る。また、実によく風が吹いた。ほとんど毎日と言ってもいいくらいに、午後の二時頃になって、向側の監房のガラス戸がガタガタ言い出す。来たな、と思っている中に、芝居と牢屋とでのほかにあまり覚えのない、あのヒュッーというあらしの声が来る。本当にからだがすくむ恐ろしい声だ。