일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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げんかいなだみっこう

玄海灘密航

金 史良

金 史良의 玄海灘密航(げんかいなだみっこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,605자 · 6화면

아오조라 문고

それを読んでいると私は、自分までが来れない所へやって来て監視されているような、いやな気持になることがままあった。そのためでもなかろうが、私は九州時代有明海にしても、鹿児島海岸にしても、別府の太平洋にしても随分親しんだものだが、目と鼻の先の玄海灘の海辺には余り遊びに出掛けなかった。

それにしても卒業の年の初秋だったと思う、一度だけ郷里の或る学友と唐津へは行ったことがある。波の静かな夕暮で、海辺には破船だけが一つ二つ汀に打ち上げられていたが、海の中へ遠く乗り出している松林には潮風がからんで爽やかに揺れていた。その時ふと私達の目には白い着物を着た婦達が四五人、遠く砂浜を歩いて来るのが見えた。丁度夕焼頃となり、それが迚も美しく映えて見えるのだった。私はぎくりとして、さてはちりぢりになった密航団のかたわれではなかろうかと思った。ところが彼女達が近くやって来た所を見ると、近所の海辺に住んでる移住民の奥さん達のようだった。若い婦達が下駄を手に持って、時々腰を屈めて沙場の貝殻を拾っている様は美しい。その頃の高校の歌に、

「夕日や燃ゆれ、吉井浜、天の乙女がゆあみする」