후리가나로 읽는 일본 고전
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たまとりものがたり
玉取物語
久生 十蘭
久生 十蘭의 玉取物語(たまとりものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,495자 · 19화면
ほどほどに参集も終り、一同が追散したあと、別室に伊東玄朴、戸塚静海、林洞海、大槻俊斎、三宅良斎、玄朴の弟子が二人、この七人が居残ったところで、玄朴が思入れ深く、「左右もあれ、今日こそはえらい恥をかいたよの、つくづくと思い知らされたわな」と言うた。戸塚は意外に思うてなぜかと問い返した。そこで玄朴がまた言うた。
「前野、杉田の両先覚が、自ら剖刀をとって、われらのために人体の秘隠を説き明してくれられたが、その後、七十と何年、蘭方医おおよそ三百人、内外の末流に跼蹐して、ただの一人も執刀術の勉強に身を挺したものがなかったというは、まことにもって不思議なことであったよ。剖刀外科には手引がない、手心がわからぬ、道具がない、手が廻らぬ、どうの候のと言うて、この久しい間、うまいこと逃げ居ったわ。今日の参集でさえ、では拙者が、おのれが、私が、身に引受けて仕ろうと言い出たものは一人もなかったぞ。このたびの馬鹿げたふぐりが例になろうか。ふぐりなどはどうでもいいのじゃ、むずかしかろう、難儀だろう、いかさま手に合わぬだろうが、解剖の技さえ心得ていればみすみす助けられる命を、おのれの卑怯と怠慢から、よくもまあ眼をつぶって見捨てて来たぞ。