일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

たまものまえ

玉藻の前

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 玉藻の前(たまものまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,703자 · 261화면

아오조라 문고

現に関白殿の花の宴のゆうべに、彼は自分と玉藻との語らいをぬすみ聴いていたらしく、それを白状せよと迫って土器をしい付けた。そのとき彼はなにげなく笑っていたが、その笑みの底には刃を含んでいたかもしれない。こっちの返事次第で或いは刺し違える料簡であったかもしれない。こう思うと、兼輔は俄にぞっとした。気の弱い彼は、もう実雅に胸倉をとられて、氷のような刃を突き付けられたようにも感じられた。

二人はしばらく黙って、九条の河原を北にむかって辿ってゆくと、うす暗い空をいよいよ暗く見せるような糺の森が、眼のさきに遠く横たわっていた。聖護院の森ももう夏らしい若葉の黒い影に掩われていた。ほととぎすでも啼きそうなという心で、二人は空へ眼をやると、その眉の上に細かい雨のしずくが音もなしに落ちてきた。

「ほう、降ってきたか」

兼輔は牛車に乗って来なかったのを悔んだ。恋しい女と連れ立ってゆく物詣でには、かえって供のない方が打ち寛いでよいとも思ったので、きょうはわざと徒歩で来たのであるが、この俄雨に逢って彼はすこし当惑した。自分はともあれ、玉藻を濡らしたくないと思ったので、彼は扇をかざしながらあたりを見まわした。