후리가나로 읽는 일본 고전
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たまものまえ
玉藻の前
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 玉藻の前(たまものまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,703자 · 261화면
犬の群れ
一
赤い雲すらも今日はもう灼け尽くしたのであろう、大きい空は遠い海をみるようにただ一面に薄青かった。
河原の祈祷はまず泰親から始められた。
犬の群れ
一
祈祷の壇は神々しいものであった。
壇の上には新しい荒莚を敷きつめて、四隅には笹竹をたて、その笹竹の梢には清らかな注連縄を張りまわしてあった。又その四隅には白木の三宝を据えて、三宝の上にはもろもろの玉串が供えられてあった。壇にのぼる者は五人で、白、黒、青、黄、赤の五色に象った浄衣を着けていた。千枝太郎泰清は青の浄衣を着けて、おなじ色の麻の幣をささげて、南にむかって坐っていた。ほかの三人は黒と赤と黄の浄衣を身にまとって、おのおのその服と同じ色の幣をとって、北と東と西とに向かって坐った。
安倍播磨守泰親は白の浄衣に白の幣をささげて、壇のまん中に坐っていた。彼は北に向かっていた。この頃の強い日に乾き切って、河原の石も土もみな真っ白に光っている中に、彼の姿は又一段すぐれて白く見られた。
雨乞いの祈祷は巳の刻(午前十時)を過ぎても何の効験も見えなかった。壇のまわりには北面の侍どもが弓矢をとって物々しく控えていた。左大臣頼長を始めとして、あらゆる殿上人はいずれも衣冠を正しくして列んでいた。