후리가나로 읽는 일본 고전
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びわでん
琵琶伝
泉 鏡花
泉 鏡花의 琵琶伝(びわでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,081자 · 24화면
銃殺されし謙三郎もまた葬られてここにあり。
かの夜、お通は機会を得て、一たび謙三郎と相抱き、互に顔をも見ざりしに、意中の人は捕縛されつ。
その時既に精神的絶え果つべかりし玉の緒を、医療の手にて取留められ、活くるともなく、死すにもあらで、やや二ヶ月を過ぎつる後、一日重隆のお通を強いて、ともに近郊に散策しつ。
小高き丘に上りしほどに、ふと足下に平地ありて広袤一円十町余、その一端には新しき十字架ありて建てるを見たり。
お通は見る眼も浅ましきに、良人は予め用意やしけむ、従卒に持って来させし、床几をそこに押並べて、あえてお通を抑留して、見る目を避くるを許さざりき。
武歩たちまち丘下に起りて、一中隊の兵員あり。樺色の囚徒の服着たる一個の縄附を挟みて眼界近くなりけるにぞ、お通は心から見るともなしに、ふとその囚徒を見るや否や、座右の良人を流眄に懸けつ。かつて「どうするか見ろ」と良人がいいし、それは、すなわちこれなりしよ。お通は十字架を一目見てしだに、なお且つ震いおののける先の状には引変えて、見る見る囚徒が面縛され、射手の第一、第二弾、第三射撃の響とともに、囚徒が固く食いしぼれる唇を洩る鮮血の、細く、長くその胸間に垂れたるまで、お通は瞬もせず瞻りながら、手も動かさず態も崩さず、石に化したるもののごとく、一筋二筋頬にかかれる