후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면
それと気がつくとわたくしは周章てまして、急いで食べ進みました。メロンに匙がついています。ちょうどそこへ夫人が引き返して来たのでしたが、席はわたくし一人を取巻いて二人の給仕女中が辛気臭そうに立っているのを見ますと、「おや」と言った後、夫人は「ちょいと/\」と女中を自分の方へ呼び付けました。潜めた声が聞えます。
「まだ、食べてるのかい。あの子は」
「はあ」
「食ものにがつ/\してるね。他の子に対しても見っともないじゃないか」
「でも」
「お里を出すね、やっぱり」
夫人の声は決定的な辛辣味を帯びていました。それで女中等も所在ない苦笑で相手するより仕方がないようでありました。
わたくしはこれを聞くと、意味は充分には判らないながら辱かしめの爛らす熱湯のようなものが胸のまわりから頸筋へ突き上げて来て、これを我慢をするため唇を屹と噛み締めますと、べべべと不可抗の力が唇を上下に破りまして、箸と茶碗をそこへ投げ捨てると同時にわっと泣き出しました。そして胸をわれと、ばら掻きに掻きりながら、
「おうちへ――帰るう――」
と唱えました。二人の女中は周章て飛んで来て宥めつ賺しつしましたが、わたくしは極度の恐怖が身体も手も慄えさしまして、遮二無二この茨の館から遁れ度く、女中の腕から放れようと懸命にきます。