일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면

아오조라 문고

大学へ行くくらいまで婚約の間柄にして置き、大学へ入ったら大学の所在地で結婚させようという工合な室田の実家からの申込みであった。先生も至極その青年が気に入ったらしく、殊に先生の祖母はやはり室田から来ている人なので青年の実家の事もよく知っており、あすこの家なら万、間違いはないと話はとん/\拍子に運んだ。

「所が、こゝにまた姉に就てあらぬ噂が立てられ始めました。姉の事を、あれは鱗娘だ。男まじわりの出来ぬ女だと」

この噂は求婚の青年の実家にまで聞えた。山間に入るほど迷信は雪と共に深い。そんなことに影響されない室田の実家の壮年者まで、そんな噂がある以上、娘には何か他に生理上にでもいわくがあるかも知れない。まあ控えた方がよいということになってこの縁談は破却された。

おとなしい性質の青年は、実家の言うなりに思い諦めたらしく、受験をかこつけに東京へ出て、それきり帰らなかった。先生は黙って打ち沈んでいた。先生より寧ろ遺憾は深いと思われる祖母は、老耄の上、少し気がおかしくなり、誰に向っても「噂を振り撒いたのはおまえだろう」と喰ってかゝった。噂は誰いうとなく立ったもので、ふだんから田舎で粒違いに見える娘の幸福に対して多くの娘たちに潜まっている嫉妬や反感が、群集心理の力で、既にこの平野でも廃物になりかけの伝説を再び道具として採り上げ