후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면
北千住駅で私たちは降ります。鮒の雀焼の匂いの中を通り、橋詰の青柳を見返り、いそ/\とさしかゝる千住の大橋、蓊※として川気の黄いろなさみだれ月のすみだ川。その水はわたくしの生れた日本橋の家の裏手に在る濠割にも続いているのです。うれしい、うれしい。葛岡も爆発しそうな悦びを笑顔に含めて、あたりをきょろ/\見廻します。こうなると二人は殆ど物も言わないで、円タクを拾い、銀座へと急がせました。
「何はさし措いても先ず銀座で苺のシアーベでも食べ度いじゃないの」
たった半月ほどとは言いながら、わたくしにとっては大旅行だった田舎の旅から帰って来ての東京は、銀座は、幾年振りかでふる郷へ戻ったようで而かも眼新しく、殊に都の初夏の光りは、風は、それをひと浴びしただけで、今まで知らず/\自分の身体に灰を塗り山河の荒い空気を凌いでいた垢粗の皮膚であることを感じさせました。
わたくしは急いでそれを洗い落すように派手な色、瀟洒な縞柄、軽敏な足取りの行人の群の中へ身体を擦り合わすように紛れ込み、縫い歩くにつけ、嘗ての快い酔を取戻したか、あるいは鮮かに今までの悪酔が醒めて来るのか、その何れとも判らぬ気分の昂揚に、まるで莫迦のようになり、周りを見廻わして、「は、は、は、あ、は、は」