후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면
また嘉六は物慣れた調子で「親類縁者が、横槍を入れるということもある。念のため、おっかさんの持ものを一応調べときなさい」と言って、鍵の環を指しました。集めてみますと、ひとり女の老後の身過ぎが出来るほどのものは母は持っていました。わたくしはいまそれに就いての興味はありません。用箪笥の戸棚を開けた中に「蝶子さんへ」と書いた信玄袋がありました。わたくしはそれを持って二階へ上り、今はすっかり嘉六の居間になっているもとのわたくしの部屋で、それを開きました。
軽い葛籠を背負った舌切雀の噺の中のおじいさんが、雀たちに送られて竹林を出て来る模様が古びている信玄袋です。中を開けると、母が下谷で雛妓をしていたのを父に受出された時分の身じまいの証文、その披露に仲間のお雛妓さんたちを都鳥という鳥料理へ招いて饗応したその勘定の受取書、花柳界へ披露に配った配りものゝ勘定受取書、お雛妓時代の写真、これらが一包になっていました。これを何でわたくしに残したのでしょう。もう一包の中に臍の緒をくるんだ紙包にわたくしの生れた年月日が書いてあり、その上を更に包んである一枚の紙には幼ない筆つきで朝顔の絵が描いてあり、その肩には甲上と評点がついています。