일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면

아오조라 문고

最後の致命傷は多那川橋の改架事業だった。整理に二年余りかゝったが「古川に水絶えず」で家屋敷と食べるだけのものは残って、その他に川下の尾根の岩山が一個所残った。それはまずよかったけれど流石の元気男の弥太郎も苦労したと見え、また永年の酒の祟りもあって中気を惹き起してしまった。

一方、忠一にも思いがけない生涯の変化があった。ふと、この町に流れ込んで来た年増女があった。僅かな縁を頼って尾根の岩山の裾を流れている渓川の水車小屋に寝泊りしていた。前身は甲府の酌婦だというものもあれば、遊女もしたことがあるという噂だった。性格に把手の無い女だった。いつも手拭を姉さん冠りにして帯を引っかけに結んだ服装を田圃の中に現わして、みそ萩を折ったり蝗を捕えたりしていた。ときには町の集会の宴席などに手伝いに出て、あだけた冗談を言った。

いつの間にか忠一がこれに係わってしまった。忠一にしてみれば酒も飲まず煙草も喫わず、たゞ働いている自分のような無趣味な男は全く損だとこぼしていた生涯の損をこゝに一度に取戻したつもりかも知れない。

忠一には、息子が三人あって、総領の繁司は忠一の流儀に従って小学校を出ると役場の吏員の手伝いからだん/\公務の実習をして行って、瞬く間に助役を勤めるようになった。