후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면
このおじさんは市塵庵春雄と号して、日本橋に在るその庵は、嘗て江戸派の元老俳人で市塵庵四季雄という老人が住まっていたそうですが、歿くなり、その後嗣者となってこのおじさんはお艶と共に彼の弟分の秋雄という弟子を連れて移り住んだのでした。
わたくしが鷺市会館の賄の買出しの事などで東京に出るときお艶に悦ばれるまゝちょくちょくこの市塵庵に立ち寄りましたが、そのお艶も遂に数年前に歿くなってしまいました。
その葬儀の盛大なこと、芸界の敵味方ともにその天分を惜んだこと、近年芸界の語り草でございましょう。ところで、お艶の生前は殆んどお艶とばかり交際っていたのでしたが、その死後、彼女の遺志から交際が付きましたこのお艶のおじさんである市塵庵春雄は、わたくしとの間に妙な情緒の縺れをつくって来ました。それはわたくしの前半生中で比較的長く定住した鷺市で一ばん大きく心を動かした出来事でした。そのおじさんなるものゝ人物とそのいきさつは――いや、わたくしが述べるよりも、そのときのおじさん自身の書いて呉れた手紙がわたくしの手元にまだ残っていますから、すべてそれに語らせましょう。
おじさんより