후리가나로 읽는 일본 고전
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せいとしとのきろく
生と死との記録
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 生と死との記録(せいとしとのきろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,961자 · 39화면
それを何度も何度も小さい手で披いて見ていた。――最近二三ヶ月の間は、私達の云うことが何でもよく分るらしかった。私が精神上のことで妻に厳しい言葉をかけていると、よく泣き出した。私達が楽しく話していると喜んでいた。
然し殆んど病気し続けであったから、身体は全く発育が遅れていた。よくもつものだと私達は思った。それに高熱にも頭が少しも侵されないらしかった。白眼が青く澄んでいた。もう一年十ヶ月になるのに、発育の悪いため言葉は出せなかったが、おしっこはその度毎に大抵教えた。何かいつもよく口を利いているらしかった。それからどうしてだか知らないが、按摩の笛を大変恐がった。きゃっきゃ云って遊んでいる時でも、按摩の笛が聞えると、すぐに母親の懐に顔を伏せてしまった。
然しそういう堯自身は今何処へ行ったのか。……私はじっと堯の顔を覗き込んだ。安らかな顔をして寝ていた。眼には硼酸水に浸したガーゼが当ててあった。角膜に少し故障があるのであった。私はそのガーゼを取ってやった。堯はぼんやり眼を開いた。何か嬉しそうに口元を動かした。すぐに食塩水をやると、それを飲み込んだ。
私はそっと立って行って、氷嚢の氷を取り換えたり、人乳十瓦はいったコップを持って来たりした。