후리가나로 읽는 일본 고전
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せいしまんじどもえ
生死卍巴
国枝 史郎
国枝 史郎의 生死卍巴(せいしまんじどもえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 91,598자 · 182화면
内側に燈火があったと見えて、開けられた扉の隙間から、ボッと光が射して来た。
が、すぐ隙間から顔が覗いた。
「お嬢様、……背後におられるお方は?」
覗いたのは番人の顔であって、浪江の背後に佇んでいる、茅野雄に疑問をかけたのであった。
しかしその次の瞬間には、簡単な格闘が演ぜられていた。扉を押しひらいて内へ入った茅野雄が、組みついて来た番人の急所へ、あて身をくれて気絶をさせ、猿轡をかませ手足を縛り、地上へころがしてしまったのである。
茅野雄と浪江とは先へ進んだ。燈火が仄かに点っていて、歩いて行く二人の影法師を、しばらくの間行く手の地面へ、ぼんやりと黒く落としてい、左右の岩壁に刻られてある、奇怪な亜剌比亜の鳥類の模様を、これもぼんやりと照らしていた。
やがて二人の姿は消えた。
道が左の方へ曲がったからである。
が、間もなく二人の姿は、第二の関門の前に来ていた。
「ね、妾だよ、門をおあけ」
「ああお嬢様でございますか! ……が今頃何のご用で?」
「妾はおあけと云っているのだよ。……何の用であろうとなかろうと、お前には関係のないことだよ。……門をおあけ! ね、おあけ!」