후리가나로 읽는 일본 고전
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せいしまんじどもえ
生死卍巴
国枝 史郎
国枝 史郎의 生死卍巴(せいしまんじどもえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 91,598자 · 182화면
松倉屋の家庭
宮川茅野雄という若い武士に、後をつけられているとも知らずに、極東のカリフ様と碩寿翁とは、ズンズン先へ歩いて行った。
と、その時行く手にあたって、一軒の屋敷が立っていた。右は松平駿河守の屋敷で、左はこみいったお長屋であったが、その一画を出外れた所に、その屋敷は立っていたのである。
武家屋敷とは見えなかったが、随分と宏荘な作り方で、土塀がグルリと取り巻いていた。植え込みは手薄で門も小さくて、どこかに瀟洒としたところはあったが、グルリと外廊を巡ったならば、二町ぐらいはありそうに見えた。
富豪の商人の別邸と言ったら、一番似合わしく思われる。
その屋敷の門の前まで、極東のカリフ様が行った時であったが、
「雲州の爺々、この屋敷などあぶないものだ」
こう云って顎をしゃくるようにした。
「は、あぶないと仰せられますと?」
足をとどめた碩寿翁は、不思議そうに屋敷に眼をやった。
「これはお前には解らないかも知れない。が、私にはよく解る。ろくでもない事が起こって来ようぞ」
「この屋敷へでござりますか?」
「ああそうだよ、この屋敷へだよ」
「ご三卿様のご用達、松倉屋の別邸だと存じますが、何事が起こるのでござりましょうか?」