후리가나로 읽는 일본 고전
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いなかふうなヒューモレスク
田舎風なヒューモレスク
宮本 百合子
宮本 百合子의 田舎風なヒューモレスク(いなかふうなヒューモレスク)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,790자 · 16화면
暖かで人声のあるのは、勘助の家のなかばかりだと思っていた青年団員は、怪しく思って顔を見合せた。
「なんだべ? 今時分」
「盗っとか?」
「何でもあんめえ、さ、一杯進ぜようて」
「いや、一寸待った」
顔役で、部長の勘助が兵児帯をなおしながら立ち上った。
「ちょっくら見て来べえ、万一何事かおっ始まってるに、おれたちゃあ酒くらって知んねえかったといわれたらなんねえ」
勘助が、もう一人と暗い土間で履物を爪先探りしている時、けたたましい声が聞こえた。
「勇吉ん家が火事だぞ――っ!」
その声で、総立ちになった。方々で、戸をあける音もする。勘助は、緊張した声で指揮をした。
「おれと、馬さんは現場へ行ぐ、すぐ消防の手配しろ」
冬にはつきものの北風がその夜も相当に吹いていた。なるほど、勇吉の家が、表側ぱっと異様に明るく、煙もにおう。気負って駆けつけ、
「水だ、水だ、皆手を貸せ」
と叫んだ勘助は、おやと尋常でないその場の光景に気をのまれた。勇吉の家では、今障子に火がついたところだ。ひどい勢いで紙とさんが燃え上る明りの前で、勇吉夫婦が足元も定らず入りみだれて影を黒くわめき散らしている。