후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ゆふいんこう
由布院行
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 由布院行(ゆふいんこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,779자 · 14화면
温泉地といっても、別府から六里の峠を越した盆地の中で、九州でも「五箇荘か、由布院か」といってからかわれる位の山の中なのである。
比較的空いた下ノ関行の急行の窓によりかかって、独り旅の気軽さを楽みながら、今頃は伯父が手紙を見てどんなに喜んでいるかなどと、ぼんやり考えて見た。高等学校の頃行った時には汽車の中の気づまりさに耐えかねて、瀬戸内海は汽船にしてしまったのであったが、今度はどうしたことか、大変伸び伸びした気持になって、誰とも口もきかず、眠ったような覚めたような気持でいたので、ちっとも疲れなかった。
窓を明っ放して涼しい風を納れながら、先生から戴いて来た漱石研究を膝の上にひろげて、読むでもなく読まぬでもない気持で、時々眼をあげると、瀬戸内海だったりしたこともあった。
夜遅く下関へ着いて、駅前の名もない宿へ泊る。すぐ前は、何とかホテルという大きい洋館だった。暗い電燈の下で、教室の連中へ葉書を書く。
……汽車の中はすいていてよかった。二十四時間仮眠して来たので、ちっとも草臥れなかった。東京からずっと一緒に来た新婚の夫婦らしいのが、初めは大分行儀がよかったが、だんだん草臥れて来て、口をあけて居眠りを始めたのが印象に残る位で、別に変ったこともなかった。