후리가나로 읽는 일본 고전
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いほうじんのいよく
異邦人の意欲
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 異邦人の意欲(いほうじんのいよく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,193자 · 11화면
も一つの傾向は、純文学に対する悲観説とそれに伴う作者の意欲の衰退とである。その結果、作者は次第に自分の殻のなかに潜みこみ、なおその殻を小さく縮めようとする。個人主義であり、独善主義である。そしてこの独善主義が、文学に最も忠実な態度だと見誤られる時、文学は自滅の途を辿る外はない。単に自分のためにのみ創作のペンを執るということは、反対の比喩を用ゆれば、自殺者がその遺書に長々と感懐を託するのと同じである。共に、一の反語としてしか成立しない。
読者を大衆的に獲得せんとすることも、または独善主義のなかに閉じ籠ることも、之を純文学の立場から見れば、作者の真の意欲の欠乏を意味し、民衆の生活への働きかけが消極化することを意味する。文芸作家は、民衆のなかにあって畢竟は「異邦人」である。そして「祖国」を求むる意欲を持ち続ける限り、民衆の生活に積極的に働きかけてゆかざるを得ないだろう。「祖国」を不用だとするのは、自分に対する愛を、また人間に対する愛を、喪失してしまった者の言に過ぎない。
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民衆の生活に積極的に――芸術的に積極的に――働きかけるということは、民衆の生活に愛する心を以て関心を持つことに初まり、その閑心が芸術制作のプロセスから歪曲されないことによって終る。