후리가나로 읽는 일본 고전
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くじょしょうろく
痀女抄録
矢田 津世子
矢田 津世子의 痀女抄録(くじょしょうろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,578자 · 65화면
家作をもっているとか、預金帖を三通りも持っているとか、株にも手を出しているとか、噂は種々出ているけれども、このうち、株と家作の話は信じきれない。これは龍子の性分に合わない事だからである。
龍子の弟子たちは、先生が遠縁の佝僂女を引き取ったということについて、まちまちの推量をしていたが、これは、先生が憐憫慈悲の心からしたことだと思い合わされてからは、いよいよ尊敬の念を深めた。親類の者たちは、どっちかというと、吻っとしながらも、龍子の物好きを訝かった。
龍子は寿女へよく目をかけた。不様だけれども、この娘はよく働く。恩恵を感じて給金を辞退するばかりか、どこからか賃仕事を探してきては、暇さえあれば縫っている。勝手元の小物だの惣菜だのを買う時にはその縫い賃を足し前にしている。龍子は気の毒がりながらも、結局、それを重宝がった。
この家へ、時折り、中尾通章という四十年配の男が訪ねて来る。生憎、龍子が稽古をつけているような時は、奥の茶の間に片手枕で寝ころんだり、勝手に茶を淹れて喫んだりしながら、寿女を相手に冗談口をきいたりする。また、時には、なぐさみにピアノも敲けば、コーラスに加わって興じたりする。