후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
らい
癩
島木 健作
島木 健作의 癩(らい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,753자 · 74화면
彼の言葉によれば、控訴公判の始まる時にはもうレプロシイの診断がほぼ確定的であったというのだ。だが、彼の公判廷における態度が、その病気によってどうにも変らなかったことだけはたしかである。岡田との対話を一つ一つ思い出し、ことに眠れないようでは駄目だ、といった言葉や、最後の言葉の中なぞに、昔のままの彼を感じ、太田ははげしく興奮しその夜はなかなかに寝つかれないほどであった。
その日から以後の太田は毎日の生活に生き生きとした張合いを感じ、朝起きることがたのしみとなった。岡田と一緒に同じこの棟の下に住むということが彼に力強さを与えた。岡田は太田と逢ったその日以後も、依然物静かで変った様子もなく、自分の方から積極的に接近しようとする態度をも別に示そうとはしなかった。しかし運動時間には互いに顔を見合わせて、無量の感慨をこめた微笑を投げ合うのであった。ただ、岡田の今示している落着きは決して喪心した人間の態度などでないことは明らかであり、むしろ底知れぬ人間の運命を見抜いているかのような、不思議な落着きをさえ示しているのだが――しかし、彼のこうした落着きの原因をなしているところのものは一体なんであろうか? という点になると彼に逢って話した後にも、太田には全然わからないのであった。