후리가나로 읽는 일본 고전
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しろいかや
白い蚊帳
宮本 百合子
宮本 百合子의 白い蚊帳(しろいかや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,800자 · 18화면
詮吉は一旦はなした手巾をまた鼻におしつけた。
暫く、黒いごろりとした石を眺め、彼等は左手の丘陵へ登る路を帰途についた。或るところで一坪ほどの地面が大きな一本の躑躅ごと坂道へ雪崩れ込んでいた。根こぎにされたまま、七八尺あるその野生の躑躅は活々樺色の花をつけていた。
真先に詮吉が東京へ帰った。なほ子もやがて立つことになったが、単調な山の中に半月もいて、同じような郊外の家へ帰るのは如何にも詰らなかった。真直に夜の東京の中心に戻り、燈火と人間と、明るく暗く錯綜に揉まれたかった。弟でも誘い出しどこかで夕飯をたべるつもりで、なほ子は上野へ着くと両親の家へ電話をかけた。
「お離れにいらっしゃいますから一寸お待ち下さい」
「もしもし、ここ自動電話だから早くしてね」
それでも、待つ時間が気になる頃、耕一が出て来た。
「ああ、暫く。――今日帰ったの?」
「今上野なの――貴方出て来る気ない?」
暫く考えていたが、耕一は、
「僕今夜は家にいた方がいいな」
と云った。
「友達が二三人手伝いに来て呉れることんなってるから――え? 製図――それに阿母さん工合わるがってるから、家へいらっしゃいよ」