일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しろくれない

白くれない

夢野 久作

夢野 久作의 白くれない(しろくれない)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,846자 · 50화면

아오조라 문고

されども香煙のなつかしさは刻々に弥増り来りて今は心も狂はむばかり。胸轟き、舌打ち乾き、呼吸も絶えなむばかりなり。

折ふし薪を負ひて、さがしき岩道を降り来れる山乙女あり。われ半面を扇にて蔽ひつゝ、その乙女を呼び止めて、長崎へ行く道を問ふに、乙女は恥ぢらひつゝ笠を取り、いと懇に教へ呉れぬ。彼の長崎にて見し紅化粧したる天女たちとは事変り、その物腰のあどけなさ、顔容のうひ/\しさ、青葉隠れの初花よりも珍らかなり。

われ、かく思ひつゝも恭しく礼を返し、教へられし方に立去らむとせしが、又、忽ちに心変りつ。四隣に人無きを見済まして乙女の背後より追ひ縋り、足音を聞いて振り返る処を、抜く手を見せず袈裟掛けに斬り倒ふし、衣服を剥ぎて胸を露はし、小束を逆手に持ちて鳩骨を切り開き、胆嚢と肝臓らしきものを抉り取りて乙女の前垂に包み、傍の谷川にて汚れたる手足と刀を洗ひ浄めつゝ一散に山を走り降り、胆の主が教へ呉れし通りに山峡の間を抜け、村里と菜種畠をよぎり行くに、やう/\にして日の暮れつ方、灯火美くしき長崎の町に到り着きつ。夕暗の中に彼の花畑の中の番小舎の扉を叩きぬ。

番人の瘠せ枯れたる若き唐人、驚き喜びて迎へ入るゝに、下の土室にて待兼ねたる黄駝の喜びは云ふも更なり。