후리가나로 읽는 일본 고전
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しろくれない
白くれない
夢野 久作
夢野 久作의 白くれない(しろくれない)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,846자 · 50화면
寛永六年の今年五月に死するなれば足かけ二十五年の一生涯なり。
わが事を賞むるも愚かしけれど、われ生得みめ容、此上なく美はしかりしとなり。されども乳母の粗忽とか聞きぬ。三歳の時、囲炉に落ちしとかにて、右の半面焼け爛れ、偏へに土塊の如く、眉千切れ絶え、眥白く出で、唇、狼の如く釣り歪みて、鬼とや見えむ。獣とか見む。われと鏡を見て打ち戦くばかりなり。
されば名は体を顕はし、姿は心を写すとかや。われ生ひ立つに連れて、ひがみ強く、言葉に怨みあり。われながら、わが心の行末を知らず。両親に疎まれ、他人にあなづられて、心の僻み愈々増り募るのみなりしが、たゞ学問と、武芸の道のみは人並外れて出精し、藩内の若侍にして、わが右に出づる者無し。もとより柔弱なる兄等二人の及ぶ処に非ず。一年、御城内の武道試合に十人を抜きて、君侯の御佩刀、直江志津の大小を拝領し、鬼三郎の名いよ/\藩内に振ひ輝きぬ。
さる程に此事を伝へ聞きし人々、おのづから、われに諛ひ寄り来るさへをかしきに、程なく藩の月番家老よりお召出あり。武芸学問、出精抜群の段御賞美あり。年頃ともならば別地を知行し賜はるべし。