후리가나로 읽는 일본 고전
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はくとうのうた
白塔の歌
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 白塔の歌(はくとうのうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,450자 · 43화면
母親はそれを笑顔で眺めながら、やはり釣竿を手にしていましたが、自分の浮子の方には殆んど眼をやりませんでした。少年達は黙って熱心に浮子を見つめ、時折、ぱっと挙げられる釣竿の先には、小魚が躍っていました。
汪紹生は欄杆に半身をもたせたまま、薄濁りの水面に眼を落して、なにか考えこんでいました。亭の中に並べられている卓子の方へ行って茶を飲むでもなく、釣竿を借りてきて楽しむでもなく、また釣人たちの方を見てるのでもありませんでした。時間を忘れたように長い間じっとしていました。
南岸との間を往復してる小舟から、小数の客が上ってきて、幾度か彼の後ろを通ってゆきました。それらの人々の間に、やがて、黒い色眼鏡をかけた痩せた青年が見られました。その青年は、舟から真直に汪紹生の方へやって来て、その肩に軽く手を触れました。汪紹生は振向きましたが、相手がそのまま歩いて行きますので、彼もその後についてゆきました。
「少し手間取っちゃった。」と黒眼鏡の青年は不機嫌そうに呟きました。
汪紹生は尋ねました。
「そして、どうだった。」
「なあに、ちと無理なことをしたが……。」
彼は歩きながら、汪紹生をじっと見ました。