후리가나로 읽는 일본 고전
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しろがねのえず
白金之絵図
泉 鏡花
泉 鏡花의 白金之絵図(しろがねのえず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,356자 · 47화면
が、御存じない。いやこれは然もそう、深窓に姫御前とあろうお人の、他所の番地をずがずがお弁別のないはその筈よ。
硫黄が島の僧都一人、縋る纜切れまして、胸も苦しゅうなりましたに、貴女、その時、フトお思いつきなされまして、いやとよ、一段の事とて、のう。
御妙齢なが見得もなし。世帯崩しに、はらはらとお急ぎなされ、それ、御家の格子をすっと入って、その時じゃ――その時覚えました、あれなる出窓じゃ――
何と、その出窓の下に……令嬢、お机などござって、傍の本箱、お手文庫の中などより、お持出でと存じられます。寺、社に丹を塗り、番地に数の字を記いた、これが白金の地図でと、おおせで、老人の前でお手に取って展いて下され、尋ねます家を、あれか、これかと、いやこの目の疎いを思遣って、御自分に御精魂な、須弥磐石のたとえに申す、芥子粒ほどな黒い字を、爪紅の先にお拾い下され、その清らかな目にお読みなさって……その……解りました時の嬉しさ。
御心の優しさ、御教えの尊さ、お智慧の見事さ、お姿のたい事。
二度目には雷神坂を、しゃ、雲に乗って飛ぶように、車の上から、見晴しの景色を視めながら、口の裡に小唄謡うて、高砂で下りました、ははっ。