후리가나로 읽는 일본 고전
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はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 白髪鬼(はくはつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,046자 · 224화면
それではわしの心がいえぬ。わしは先祖代々の気性通り、受けた丈けの苦しみを、先方に返さないでは承知が出来ぬのだ。目をくり抜かれたら、わしもまた相手の目の玉をくり抜き、歯を抜かれたら歯を抜いて返さないでは、この胸がおさまらぬのだ。
わしは姦夫姦婦の為に、家庭を奪われ、財産を奪われ、容貌を奪われ、命まで奪われた上、あの地底の墓穴での、歴史上に前例もない様な、むごたらしい生地獄の責苦を味わされた。これが国家の刑罰などで、つぐなわれてたまるものか。
わしは自分でやるのだ。神も頼みにはならぬ、法律も不満足だ。思う存分この敵をとる為には、わしが自身で計画し、自身で実行する外はない。
わしは最早人間ではない。人間大牟田敏清は死んでしまったのだ。残っているのは復讐の一念ばかりだ。文字通りわしは復讐の鬼となり終った。復讐鬼にはこの恐ろしい白髪の老人が何と似つかわしいことであろう。
わしは夜明け前に、再びあの墓穴に忍び込んで、朱凌谿の宝庫の中から、持てる丈けの金貨紙幣を取り出して、風呂敷包にし、それを携え長崎通いの船に乗った。よくも勘定出来なかったが、大凡二十万円もあったであろうか。