일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひゃくしょうやのすけのはなし

百姓弥之助の話

中里 介山

中里 介山의 百姓弥之助の話(ひゃくしょうやのすけのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,621자 · 99화면

아오조라 문고

今時は川底も平均して、人間が飛び込んでも沈みきるような処は稀であるからそう云うグロも全く棲家を失ってしまったらしいけれ共、そう云う不自然の中の自然な風景も伝説も同時に全く消滅してしまった。もし明朗という意味がそういう風に平板に人間の利便だけを標準として軽く浅くなるという意味ならば明朗は安っぽいものだ、そうして斯様に明朗化され平板化された進歩というもののうちに住民の生活が内外共にどれ丈向上したかと思えば、それは殆ど何もない。失う所が多くて得る所が絶無のようにしか百姓弥之助には思われない。

二十一

それは成程、弥之助が子供の時分――に比べると、外形の生活の変化は、何かと異常なものが無いではない。

今から丁度四十年の昔、百姓弥之助が、まだ十四歳の少年の頃、東京の本郷から十三里の道を、徒歩で立ち帰ったことがある、初夏の頃であったと思うが、紺飛白の筒袖を着て、古い半靴を穿いて東京を出て来た、湯島天神の石段を上りきって、第二の故郷の東京から第一の故郷へ帰る心持、丁度、唐詩にある「卻望并州是故郷」の感じで見返ったことを覚えている、それから今の高円寺荻窪辺、所謂杉並村あたりから、北多摩の小平村附近へ来ると、靴ずれがし出して来たので、その半靴を脱いで杖の先きにブラ下げて、肩にかついで歩いたが、そうすると村の子供