후리가나로 읽는 일본 고전
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ひゃくしょうやのすけのはなし
百姓弥之助の話
中里 介山
中里 介山의 百姓弥之助の話(ひゃくしょうやのすけのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,621자 · 99화면
何かの用で郡役所の窓口へ出かけた事がある、受附があんまり風采のあがらなさ過ぎる百姓姿を見て何か書かせる時に、
「田村亀吉(亀先生の本名)名前が書けるか」
と云いながら紙筆を出した、そうすると亀先生は受附の顔を見ながら、
「おれは書けるがお前はどうだ」
と云って筆を取って書いた文字が米元章の筆法で雲烟の飛ぶ名筆であったので、受附先生もあッと云って言句がつげなかったという事がある。
亀先生の長話は有名なもので、先生の訪問を受けた場合には薪二把を覚悟して居たという程である。少なくとも、一かかえある薪を炉の中で二把燃やし尽くすまでは帰らないと云うあきらめを持たせる事になって居た。亀先生の最も得意とするのは「易」で更に易経から易断を立てる法へ進出して来た。そうして天下国家の事から失物判断縁談金談吉凶禍福に至るまでを易を立てて自ら楽んだり人に施したりして、自分の易断の自慢話を初める。弥之助の父親なども、それを聞かされているうちに、よく居眠りをしてしまう、相手が居眠りをしても何でも話す方は一向ひるまず、一人がてんでから/\と高笑いを交えながら話し立てて、とうとう鶏が鳴いてはじめてやっと気がついてあわてて帰るところなど、弥之助も炉辺に傍聴して見きわめた事である。