후리가나로 읽는 일본 고전
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ひゃくしょうやのすけのはなし
百姓弥之助の話
中里 介山
中里 介山의 百姓弥之助の話(ひゃくしょうやのすけのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,621자 · 99화면
斯ういう人達が駅から駅へと数を加えて五六名ばかり弥之助の隣りの席で固まって話し出した、何れも初対面の人達ではあるけれども、話し合っている間にトテモ親密な間になってしまったのも無理は無い、死なば諸共という気分が、こういう場合ほど濃やかに湧き立つ時はあるまい、年功を経た応召兵達の胸を打割った正直な述懐を聞くことが出来た、この辺の本当の土着の農夫としての一人は「もうこれだけにして貰えば思い置くことはない」といって、正直に感動をしているが、或る技術学校の教師をしていた人だの、東京の下町で然るべき炭薪屋をしながら社大党に属して日頃注意を受けていた人だの、そういう人はかなり立入って自己批判をした、然し、斯ういう本当の土着の農民もインテリ性を帯びた都会からの帰還入営者も、何等の不平なく国の為に殉じて行くその従順な姿を見ると、日本国民は全く世界無類の忠良な国民だと涙を呑まざるを得なかった。
それと同時に、斯ういう忠良無比なる国民、妻もあり子もあり、世帯もあり分別もあるこの国の中堅の良民を召集して「好鉄ハ釘トナラズ、好漢ハ兵ニ当ラズ」という伝統の支那兵の鉄砲の前へ肉弾に送ることに於て、当路の責任者は最も深刻にこの国と人を誤らせてはならないという感じを弥之助は犇々と胸に焼きつけられた。