후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めをひらく
眼を開く
夢野 久作
夢野 久作의 眼を開く(めをひらく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,759자 · 20화면
もちろん村役場に寄留届も出さず、村の区長さんへの挨拶も略していたが、しかしその村から三里ばかり離れた町の郵便局には、自身でわざわざ出頭して、局長に面会し、郵便物の配達を頼むことを忘れなかった。何故かというと私はドンナに辺鄙な処に居ても、新聞を見ないと、その一日が何となく生き甲斐の無いような気がする習慣が付いていたので、ほかの手紙や何かはともかく、五厘切手を貼った新聞だけは必ず、間違いなく届けてもらえるように頼んでおいた。
その郵便局の局長さんは、まだ二十代の若い人であったが、話ぶりを聞くとそこいらでも一流の文学青年らしく、あまり有名でもない私の名前をよく知っていて、非常にペコペコして三拝九拝しながら私が持って行った手土産の菓子箱を受取ったものであった。
そうした若い局長さんの命令を一人の中年の郵便配達手がイトモ忠実に実行してくれた。
その郵便配達手君は青島戦争の生残りという歩兵軍曹であった。機関銃にひっかけられたとかで、右の腕が附根の処から無くなり、左手の食指と、中指と、薬指の三本も亦、砲弾の破片に千切られて、今は金鵄勲章の年金を貰いながら郵便配達をやっているという話で、見るからに骨格の逞ましい、利かん気らしい、人相の悪いオジサンであった。