후리가나로 읽는 일본 고전
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ちちぶきこう
知々夫紀行
幸田 露伴
幸田 露伴의 知々夫紀行(ちちぶきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,784자 · 31화면
宮居は町の大通りを南へ行きて左手にあり。これぞというべきことはなけれど樹立老いて広前もゆたかに、その名高きほどの尊さは見ゆ。中古の頃この宮居のいと栄えさせたまいしより大宮郷というここの称えも出で来りしなるべく、古くは中村郷といいしとおぼしく、『和名抄』に見えたるそのとなえ今も大宮の内の小名に残れりという。この祠の祭の行わるるときは、御花圃とよぶところにて口々に歌など唱いながら、知る知らぬ男女ども、こなた行き、かなた行きして、会いつ別れつしつつ相戯れて遊びくらすを習いとすとかや。かかるならいは、よその国々も少なからず、むかしの「かがい」ということなどの名残にもやあるべき。磐城の相馬のは流山ぶしの歌にひびき渡りて、その地に至りしことなき人もよく知ったることなるが、しかも彼処といい此処といい、そのまつる所のものの共に妙見尊なるいとおかしく、相馬も将門にゆかりあり、秩父も将門にゆかりある地なるなど、いよいよ奇し。
やがて立出でて南をむきて行くに、路にあたりていと大きなる山の頭を圧す如くに峙てるが見ゆ。問わでも武甲山とは知らるるまで姿雄々しくすぐれて秀でたり。