후리가나로 읽는 일본 고전
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いしころみち
石ころ路
田畑 修一郎
田畑 修一郎의 石ころ路(いしころみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,254자 · 39화면
娘さんはもうそのときはたいてい耕地の辺まで迎えに出てくる。時にはさっきまでそこらにいた娘さんが、お医者といっしょに林の方から現われることがある。鉄砲の音は「知らせ」なのかもしれない。僕の眼に映ったお医者さんには、悪い噂とは別に、どこかにむやみと人見知りするような内気さと、良家に育った駄々児らしいところと、ある目立たない優しさの入りまじったところがあり、一方、子供のときから東京で永い間教育をうけた者が島にいつかされたとなったらこうでもあろうかと思われるような、どこかやり場のない退屈の結果といった緩漫な憂鬱さが感じられた。彼はしばしば猟の獲物を土産に持ってきてくれたので、僕もそのお招伴にあずかった。
だが、その医者の来訪をのぞいては、また毎朝近くの家々から牛乳罐を提げた女たちがバタ製造の土間へ集るほかは、この家では何もかものろのろと半ば眠って動いていた。奥さんは時々永いひる寝をするようだった。
「ほんとうに島の女はみんなよく眠りますよ。仕事がないんですからね。眠ってばっかり」
と、笑いながら言う。
畑、水汲みの仕事などはおもに正代という小娘がやっていた。