일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せきゆのみやこバクーへ

石油の都バクーへ

宮本 百合子

宮本 百合子의 石油の都バクーへ(せきゆのみやこバクーへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,004자 · 16화면

아오조라 문고

それは決して、あり得ない空想ではないのであった。

労働者住宅から八九丁のところに、起重機が突立ち工事が起されている。石油の試掘ではなく、数千人を入れることの出来る大労働者クラブが建つ、その基礎工事に着手したところなのだそうだ。

ホテルの前で自動車から下りた時はもう六時をすぎていた。自分は少し疲れ、同時にいろいろな印象によって亢奮した心の状態で食堂で、夕飯をたべる間も、どっちかというと黙りこんで四辺を眺めていた。四十人ばかり、今夜アメリカに向って立つというペルシアの若者が英語と自分の国の言葉とで喋りながら、食堂の一方を占めていた。小指に美しい宝石入りの男指環などはめ、それが浅黒くて眉の弓なりの顔につり合っているという種類の若者どもである。

自分と連れとは、その夜タガンローグをさしてバクーを出立した。タガンローグはアゾフ海に沿うた小さな町でアントン・チェホフの故郷なのである。