후리가나로 읽는 일본 고전
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せきゆのみやこバクーへ
石油の都バクーへ
宮本 百合子
宮本 百合子의 石油の都バクーへ(せきゆのみやこバクーへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,004자 · 16화면
バクーは石油の都である。計画に入れてはいたが、ドン・バスほど確定的に考えていなかった。廻れたら廻ろう。その程度であった。それがグルジアの首府チフリスに三日いるうちに、バクー行を実現することになった。この動機の一端が、今になって考えると笑えるようなところにあるのであった。
北コーカサスの温泉地を一晩ぐらいずつ見物して、或る晩ウラジ・カウカアズという町に着いた。チフリスへはコーカサス山脈を横断するグルジンスカヤ山道を自動車で十時間余ドライブして行く筈であった。コーカサスの雄大な美を知りたいと思えば、このグルジンスカヤ山道をおいてはない。そう云われている絶景である。ウラジ・カウカアズが、その起点となっているのであった。
一軒のホテルへ着いて顔を洗い、町へブラブラ出て見ると、チフリスもそうであったがここもまだ夏の夜である。白いルバーシカ姿の人だかりがある店先へ行って見ると、玉ころがしに似た遊びをやっている。ただ遊んでいるのではなく確かにこの町では公然と許されている賭け事で、台を囲んでぎっしり坐っている男女の顔は緊張し、ごみっぽい汗ばんだ色をしている。街路は一体に薄暗く、パッと歩道へ光を流して人のかたまっているところはそういう光景なので、モスクワのような都会から来た自分は、妙な気がした。