일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

つぶてしんじゅう

礫心中

野村 胡堂

野村 胡堂의 礫心中(つぶてしんじゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,190자 · 28화면

아오조라 문고

罵詈と礫の中に

「何?」

越前守は驚きを押し包むと、天を仰いで長嘆しました。外には、津波のように、罵り騒ぐ声々。木立を圧して此処まで響いて来るのです。

罵詈と礫の中に

誰にも言わずに居ましたが、水野越前守忠邦は、天保十四年閏九月十三日のこの日老中を罷めさせられたのです。

原因は? 片腕と頼んだ鳥居甲斐、自分の非曲がばれそうになって、急に寝返りを打ったのと、節倹令に不平満々たる大奥の女共が動き出した為で、遂に大大名から将軍家まで引込み、越前守病中引籠の機会を利用し、到頭老中から引摺りおろして了ったのです。

事情を知らぬ江戸の町人共は、滅茶滅茶に越前守を怨んで居ました。老中罷免と聞くと、即刻西丸下の屋敷を引払うものと早合点して、数千の弥次馬、罵詈と礫の雨を降らせ、辻番所を微塵に粉砕して、水野屋敷の表門へ迫ったのです。

「開けろ開けろ」

「殿様の面を見せろ」

と言う騒ぎ、放って置いたら、本当にどんな乱暴をするかも解りません。

「憎くい町人共、眼に物見せてくれよう」

「当屋敷を何んと心得る」

「斬って出よう」

「応ッ」

あまりの恥辱に、家中の若侍達は憤然として起ちました。二人が四人になり、八人になり、十六人になり、忿怒は旋風のように屋敷の中を吹き捲って、命もいらぬと言う血気の武士、押っ取刀で二三十人、辛くも鎖した表門の内に駆け寄ったのです。