후리가나로 읽는 일본 고전
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かていしゅうかんのおしえをろんず
福沢諭吉家族論集
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福沢諭吉家族論集(かていしゅうかんのおしえをろんず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,942자 · 66화면
主人の常言に家内安全を主とし質素正直を旨とするはすこぶる有力なる教えにして、然もこの教えは、世間道徳の門においても常に喋々して人心に浸潤したるものなれば、これを一般の国教というも妨げあることなし。然るに今この家においては斯る盛大なる国教もその力を伸ぶること能わずして、戸外の公務なるものに逢えば忽ちその鋒を挫き、質素倹約も顧みるに遑あらず、飲酒不養生も論ずるに余地なく、一家内の安全は挙げてこれを公務に捧げ、遂には人間最大一の心得たる真実正直の旨をも欠くことなきにあらず。この家の内に養われてこの事情を目撃する子供にして、果たして何らの習慣を成すべきや。家内安全を保護する道徳の教えも、貴重は則ち貴重なれども、更に貴重なる公務には叶わぬものなりとて、既に公務に対して卑屈の習慣を養成し、次いで年齢に及びて人間社会の一人となり、戸外公共の事務を取扱うの身分となれば、生来の習慣忽ち活動し、公は以て私を束縛すべきものなりとて憚る所なきは必然の勢いならずや。
今の政談家は今日世間に専制の流行するを察し、その原因を今日に求めて今日にこれを救わんと欲するが如くなれども、けだしその眼力よく外に達してかえって内を見ざるものというべし。