후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
戦場の選択やら配備のしめしあわせらしい。
みな了解した。
とくに先陣を命じられた惟直のいとこ阿蘇惟澄は、
「身の面目」
と、勇んで去った。
二陣、三陣、また遊軍、それぞれの将もみな、
「こころえて候う」
と、ばかり各自の隊へわかれて行き、そのあとすぐ本陣から進軍令の貝の音が鳴りわたり、諸隊の貝もそれにこたえ、屯々の陣幕は一瞬のまにたたまれ出した。
しかし大軍である、この二万余騎の軍馬が、すべて博多の巷を出切るまでには、重たい熔鉄の流れに似て、勢いかなりな時をついやした。
ひとつには、猛烈な空ッ風のせいもある。
途中、
「あれよ!」
と、幟や旗さし物を吹きちぎられ、そんな道くさにも、少なからず手間どり、やがて武敏の中軍が、筥崎ノ宮の大前に着いたときは、はやその日の午後も凄まじい夕焼け空となっていた。――明確にいえば、延元元年の三月一日――申ノ下刻(午後五時)ごろ。
武敏は、用意の願文をおさめて、神前の拝を終り、そして参道の方へ退がりかけると、送迎に立っていた神人のうちの老禰宜が、おそるおそる彼へ告げた。
「いらざることをとのお叱りを蒙るかもしれませぬが、敵方はみなこの烈風を見て、旗幟は用をなさじと、杉の葉を笠印としておる由にございまする。