일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しほんたいへいき

私本太平記(七)

吉川 英治

吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면

아오조라 문고

「おっ。……あれは?」

と幕僚たちが、はるかな山の手の煙を見つけて、一せいに立ち騒ぎだしたのもそれと同時といってよかった。

「合図だ! わが山の手勢の」

「それよ、それに相違ない」

「大殿、大殿」

と、口々に、

「斯波高経の隊が、はや高取山を越え出て、大日堂の下に着いたことを、約束どおり彼方で報せておりますぞ」

尊氏も、もちろん見ていた。その一点を凝視して、

「大日堂は、会下山の西、半里ほどか」

「半里もございますまい」

「よしっ……」

尊氏は言った。そして胴ノ間を覗きこみ、旗番の士へ大声で、命令をくだした。

――旗合図! 予定の旗合図を掲揚させたものだった。

すると、先陣の船列の中から武者声が空へあがった。――細川定禅の大小五百余艘はもう遅すぎる感でこの命令一下を待ちかねていたのである。

急に、角度を切って、その船列の尖端は、和田ノ岬の南寄りのなぎさへ接岸して行った。――磯松のあいだに高い燈籠台がそびえている。――はやくも飛沫があがり、矢が飛び交い、敵味方の喊声が、三ヵ所ほどの浪打ちぎわで、つむじを巻いた。

「乱声、乱声っ!」

尊氏は、軍鼓の武士をこう励ました。