후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
「まだ、かくも、余力はあったのか」
と、その大兵力に、自信をとりもどしたほどであり、四明の嶺、大岳、西坂本、ひがし坂本、要路要路、目に入るかぎりはすべて自陣の旗だった。
「ご籠城は、せいぜい、ふた月か三月のこと。かならず、洛中の足利勢は自滅しよう。……いやそれいぜんに、北畠顕家卿の奥州軍が、再度のおん大事と、御加勢に馳せくだって来よう。近く北国勢もくる。阿波四国の宮方からも、密牒が来ておる」
義貞は、どこの陣場でも、こういって、麾下の将士をはげました。勝たなければ、彼は生きていない気だろう。正成にたいして、かんばせはない。主上へもおあわせする面目はない。決死の気、秋霜のごときものがある。
六月五日ごろから、本格的な攻撃に出てきた足利軍も、ほぼ互角な、五万から六万ぢかい大兵力で、西坂本とひがし坂本の両面へせまっていた。
そのほか、せまい間道や、嶺みちでも、およそ敵兵の出没と、小ゼリ合いの見えぬ所はなく、夜もひるも、凄惨なこだまだった。とくに西坂本、ひがし坂本では、主力と主力との激突がくりかえされ、すすんでは、洛内に近い所の部落戦、河原戦、畑合戦など、酸鼻をきわめた。