후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
山科では、死馬の腐肉にたかっている飢民があった。木の実をさがす幽鬼のような山林の人影もみな避難民なのであろう。三条河原は屍臭にみち、全市はあらかた灰の野ッ原と黒い枯木の骨だった。だのに、都をめぐる山という山はあざらかに紅葉していて、余りにそれは美しすぎる。
「水でも飲め」
へた這るように、兵は河原で腰をおとした。休め、の令が出たからである。というのは、ここで直義を待ち迎えた高ノ師泰の部隊がある。そして彼と直義とが、人を遠ざけて、何か密談をかわす姿が、彼方で見られていたからだった。
「まことか、師泰」
「なんで疑わしきことを、わざとお耳に入れましょうか」
「でも、わしが近江へ打って出る日まで、さような御気振りは、少しもなかったが」
「秘事でもあり、お諮りしては、反論の出る惧れもありとして」
「わしのいぬまに、あえて、お運びなされたと申すのか」
「としか、考えられませぬ。……ともあれ、ここ数日のあいだのことです。浄土寺の忠円僧正を介して、大御所(尊氏)より山門の行宮へ、密々、和を請うの御上書がさしあげられたには相違ございません」
「して、お使いには何者が立ったのか。