후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(三)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(三)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 222,108자 · 446화면
侍女にせがんで、父皇のおあとを慕い、ついに都を出てしまった。
かよわい足で、しかもはるかな旅を、どんな人々に付き添われて来たろうか。とにかく表向きは、
「先へ行った三位ノ局の女童です」
という態に装って、ひたすら父のみかどのあとを追い、やっと米子の辺か、この美保ノ関へ来て、追いついたといわれている。
しかし、もとより姫のいたいけな願いが、かなえられるはずもない。
また親しく、父皇と会って、さいごのお別れを遂げたらしいような記録もない。伝説として残っているのは、米子市附近の安養寺にある五輪ノ塔だけである。
所伝によれば、身の孤独と、世の荒びに、すべてを見失った十六のおとめは、この地で黒髪をおろして一宇の庵主としてついに果てられたというのである。
「新葉和歌集」には、このお妹へ、兄なる尊良の皇子から、
――元弘の初め、世の乱れ侍りしに思ひわび、様など変へけるよし聞いて、瓊子内親王へ申しつかはしける
と題して、
いかでなほ
我れも浮世に
そむきなむ
羨ましきは
すみ染めの袖
と、贈られたのに対し、瓊子からは、その返歌に、
君はなほ
背きな果てそ
とにかくに
定めなき世の
さだめ無ければ