일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あきのきはく

秋の気魄

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 秋の気魄(あきのきはく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,399자 · 5화면

아오조라 문고

活力のない紅葉なればこそ、秋にふさわしいものとなる。秋の山野を冠する赤や黄の色彩は、房々とした少年の金髪ではなくて、生活をしつくした初老の人の赤毛である。

生活力のない紅葉は、一夜の冷風に散ってゆく。そしてこの落葉こそ、本当の秋のものである。庭に散り落ちる桐の一葉から、林の中に舞い落ちる無数の木の葉、または半ば霜枯れた野の草葉に至るまで、悉く秋の気分に濃く塗られている。かさかさと鳴る落葉を踏んで林中の小径を辿る時、人は最も深く秋を感ずる。

何処からともなく流れ来る微風に、常緑樹の病葉や落葉樹の紅葉は、何等の努力もなく如何にも自然に、梢から地上へと舞い落ちる。地のものは地へと大自然の声が囁く。而も地面へ落ちついた枯葉は、なお其処に安住し得ないで、何処ともなく風のまにまに吹き散らされる。その方向を辿って林から出れば、収穫後の広々とした田畑が、露わな肌を眼の届く限り展べていて、霜枯れの叢からは、実をつけた雑草の茎が、淋しげにすいすいと伸びている。そして人の心も、己自身の肌寒い淋しさに駆られて、遠い地平線のあたりへとさ迷い行く。その地平線の彼方には、淡い夢のような憧れの世界がある。