후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あきのかご
秋の駕籠
山本 周五郎
山本 周五郎의 秋の駕籠(あきのかご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,356자 · 35화면
「おれのことをなんて云ったんだ」
「どうせでまかせよ」六助は口を外らせ、腕を貸して中次を立たせた、「女なんてものはおめえ、あとさきの考げえなしにものを云うもんだ、……けれども、こんどばかしは勘弁がならねえ」
「そうだ、こいつばかりは勘弁ならねえ」
二人は伴れだって外へ出た。歩きぶりでひどく酔っていることがわかる、外はさびた紫色にたそがれていた。勝手口からの煮炊きの匂いや物音や、子供たちの騒いでいる路次をぬけ、八丁堀の河岸っぷちへ出ると、そこだけ明るい水面から、冷えた夕風が吹きあげて来た。魚金はつい向う岸に見えるが、そこへゆくには長方形の他の三辺を廻らなければならなかった。二人はもつれるような歩きぶりで、真福寺橋を渡り、そこを右へ白魚橋を渡り、またすぐに弾正橋を渡った。そして、黒ずんでゆく黄昏のなかで、早くも掛け行燈の灯が、橙色にうるみだした、魚金の店へと入っていった。……店の中は夕食の客で混雑していた、二人で掛けられる場所はなさそうであった。そこでかれらは客と客との間をぬけてゆき、小座敷へとあがった。二人が入って来たときから、おそめとおよのは眼をみはったり、なにか囁いたりした。