일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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とかちのあさ

科学以前の心

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 科学以前の心(とかちのあさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,621자 · 8화면

아오조라 문고

十勝の朝

機会があったら今一度行ってみたいと思うものは、十勝岳の真冬の景色である。もう五年も前の話になるが、雪の研究のためと言って、二冬続けて、五度ばかりも十勝岳へ行ったことがある。

十勝岳といっても、落着く先は、いつも中腹千メートルあまりの高さの所にあるヒュッテであった。そのヒュッテは、本当は森林管視人の住い家であって、その頃はO老人夫婦が棲んでいた。O老人はその生涯を北海道の雪の山中で過した変り者で、雪の研究などというと、誰よりも喜んで、いつも親切に世話をしてくれるのであった。そして、ここでやった雪の研究もずいぶん面白かったが、それにも劣らぬくらい、このヒュッテの中の生活が、今では楽しい思い出となって残っている。

雪の深山の晴れた朝くらい美しいものも少ないだろう。このヒュッテは二階建になっていて、下には大きいストーブが据えつけられ、二階が寝室になっていた。そして寝る前にO老人がストーブに一杯丸太を詰めこんでおいてくれるので、二階の寝室はちょうど良い暖かさになっている。それでも暁け方目を覚ますと、窓の外の零下二十度に近い寒さが、ひしひしと肩のあたりにしのび寄ってくるのが感ぜられる。