후리가나로 읽는 일본 고전
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とかちのあさ
科学以前の心
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 科学以前の心(とかちのあさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,621자 · 8화면
非常によく眠ったような気がして目を覚まして見ると、まだ案外早い。明けるに遅い北国の冬の朝は、やっと今陽が出ようとするところである。窓のすぐ外は一面の氷柱で、その隙間から空が青みがかった薄緑色をのぞかしている。「やあお天気だ。今日は雪の研究はできそうもないぞ、残念ながら一つスキーと行くかな」という元気な声が隣の毛布の中から出る。そうすると、どの寝床も皆一勢にもぐもぐと動き始める。手伝いに来た学生や、オブザーバーとして同行してきたスキー自慢の同僚たちには、誠にめでたく晴れ渡った雪の朝である。
椴松の枝には、軟い新雪が五寸ばかり昨夜のうちにつもっている。そしてその梢の方は朝陽を受けて薄紅色に輝いているが、下枝の雪にはまだ青みがかった牛乳色の夜が残っている。毛布の中から首を出して、霜の花が一面に咲いた硝子越しにその色を眺めていると、段々その薄紅が木をつたって下の方へ浸み降りてくる。啄木鳥が一羽、小枝を潜ってこちらの木の幹にとまる。静かに揺れた小枝からは、昨夜のうちに積った軟い新雪だけがさらさらと落ちて、その下に凍りついている旧い雪の大きい結晶がチカチカと光って見える。