일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひめられたるそうわ

秘められたる挿話

松本 泰

松本 泰의 秘められたる挿話(ひめられたるそうわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,690자 · 18화면

아오조라 문고

それだけでした」

「真実に大丈夫でしょうか」浅田は妻の青褪めた顔を見て、もう一度訊ねた。

「いま二回目の注射をしたところです。やがて反応があるでしょう。兎に角絶対の安静が必要です。ここは看護婦に任せておいて、貴方は別室においでになる方がいいでしょう」

浅田は医師に伴われて応接室へいった。彼はひとりになると、妻の不思議な行為について考え始めた。いつも東京へ出る時は、自家用の自動車を四谷見附へ廻させておくのが常であるのに、どうしてタクシーなどに乗って而もこんな方面へ来たのであろう。何故に良夫に一言の相談もなく、株券を売却したのであろう。その金の行方は? 家から持出した旅行鞄は? 様々な疑問が頭脳を衝いて来た。浅田は段々考えてゆくうちに、妻の従姉の山本京子というのが、二本榎に住んでいる事を思出した。もしやすると、そこへいったのかも知れない。浅田はそこから遠くもない二本榎の家へいってそれを確める事にした。その前に千住のゴム会社に勤めている弟に病院へ来て貰おうと思って電話をかけた。ところが弟は会社を欠勤していた。浅田はこんな危急な時に際して、弟がまた会社を怠けていたという事を、ひどく不満に思った。