후리가나로 읽는 일본 고전
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ひめられたるそうわ
秘められたる挿話
松本 泰
松本 泰의 秘められたる挿話(ひめられたるそうわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,690자 · 18화면
「矢張り犯人は衣川でした」
「そうですか、そりゃ結構でした。で、金は私の庭から出たのですか」
「いや、新開地の普請場に隠匿してあったそうです。私が最初衣川を怪しいと睨んだのは、死骸を発見したなら直ぐ阪上の交番へ訴えるのが至当であるのに、わざわざ遠い新開地の先の分署までいったからですよ。どうも大変お邪魔をして申訳ありません」
有吉刑事はいそいそと帰っていった。
翌日の新聞に「高円寺老婆殺し」の真相が精しく報道された。それによると、生活費に窮した衣川は、友人を語って老婆から金を強奪する計画を立てた。先ず彼は自分の姿に変装させた友人を家に入れておき、老婆がひとりきりで茶の間にいるという合図にマンドリンを弾かせ、自分はそっと家へ忍込んで、突如老婆を襲ったのである。それから金を盗んで一旦表へ出て、荒物屋で煙草を買い、不在証明を立てておいて騒ぎ立てたのである。
衣川は罪の一切を自白したが、彼の仕事を幇助した仲間に就いては、浅草公園で二三度顔を合わせたばかりで、よくは名前も知らないと云い張っている。
浅田は胸をわくわくさせながら、その記事を読終った。妻は穏かにすやすやと睡っている。