후리가나로 읽는 일본 고전
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くうしゅうそうそうきょく
空襲葬送曲
海野 十三
海野 十三의 空襲葬送曲(くうしゅうそうそうきょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 95,012자 · 189화면
確乎たる報告が集らぬではないか」
「閣下。例の怪放送者は、すでに先手を打って、敵機の退散をアナウンスして居ります。況んや、唯今、川口町の報告によれば、敵軍は、明かに、機首を他へ向けています」
「君は、今の報告を盗み見たかッ」
「閣下、盗み見たとは、残念な仰せです。参謀長は、あらゆる報告に、一応目をとおす職責がございます」
「ウム」
「此の上は、速かに解除警報の御許可を、お与え下さい。市民は、軍部の、正しいアナウンスを、渇望して居ります。一刻おくれると、市民の混乱は拡大いたします」
「敵国空軍が、川口の上空から、引返して来たとしたら、どうするかッ」
「そのときは、又、警報を出します。しかし以前の監視哨の報告三種を合わせて、敵軍は日本海方面に引揚を開始していることは、明瞭であります」
「確証がつかないのに、司令官として、解除警報を出すわけにはゆかぬ」
「どうあっても?」
「くどい、参謀長!」
俄然、司令部の広間は、殺気立った。
将校連は、二派に別れて、司令官と、参謀長の背後に、睨みあった。
何という不祥な出来ごとだろう。帝都の運命が累卵の危きにあるのに、その生命線を握る警備司令部に、この醜い争闘が起るとは。