후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ちくはくき
竹柏記
山本 周五郎
山本 周五郎의 竹柏記(ちくはくき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,798자 · 91화면
六の一
孝之助はなにか云おうとした。が、それより早く、鉄馬が続けて云った。
「だがおれには察しがついた、高安は或る人間の気持を庇ったのだ、八束がそんな男だということを、或る人間に知らせたくなかったんだ、事実を知れば、或る人間がよけい傷つかなければならない、そう思ってすべてを蔭に隠したんだ、その或る人間とは」
「やめて呉れ鉄馬、これはおれの問題だ」
叫ぶように云って、孝之助は立ちあがった。
「おれが弁解をしたことは無分別だった、しかしそのために、必要のないことまで洗い立てるのはよして呉れ、改めて詫びに来る、今日はこれで帰らせて貰うから、……おいで杉乃、いっしょに帰ろう」
杉乃はおとなしく立った。
「そうか、そういうならやめよう」
鉄馬も立ちながら云った。
「けれどもこのまま帰られては困る、祝いの支度がしてあるんだ、親たちが不審に思うから、いちど向うで坐ってからにして呉れ」
六の一
孝之助は浮かない顔つきで、とぼんと庭を眺めていた。
机に片肱をつき、手で顎を支えた恰好や、精のぬけたような眼や、濁った冴えない膚の色など、深い疲労を示しているようである。彼は疲れていた、げっそりと疲れていた。