후리가나로 읽는 일본 고전
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はこねのやま
箱根の山
田中 英光
田中 英光의 箱根の山(はこねのやま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,963자 · 33화면
どこまでも続く同じような杉山の間の広い曲りくねった路。子供は先ずその単調さに倦んで来たらしいが、それでも先刻の山登りに懲りて、もうプツリとも山に登ろうとは言わない。ただ下を向き毛糸の長ズボンを引きずるようにして歩いていたが、いきなり溜見のように、「ああア、お水が飲みたいな」とそれだけを言った。
いかにも心底からの吐息であったので、私はうろたえ、あたりをキョロキョロ見渡したところ、右手の山裾に沿って一条の竹管が下の部落にでも清水を導くためか、長く続いていて、サラサラ水の流れる音はしていたが、さてどこか漏れている処でもないかと探すのに、直ぐ管と管の縫目からチロチロ水の漏れているのが見つかった。私はしめたとそこに近づき、手套を取り、両掌をその下にあてがうと、「さア呑め」と一郎に呼びかけた。子供は自分も親父の掌を下から覆うように掌を持って来ながら、子雀のように背伸びをし、爪先立ちで震える唇を親父の掌に押しつける。手のちぎれそうに冷たい水だが、背中の肉の戦くほど、微かに暖かい肉感が、子供の生命の象徴のように生々しく親父の身体に伝わって来た。
「くすぐったいな。